2014年04月19日

理事長あれやこれや198〜学校用務職の業務委託

 官製ワーキングプア研究会理事長の白石孝です。
 今日は、相談事例を紹介します。ある合併市での学校給食調理の
業務委託に関する相談ですが、それに関連し、その近隣市では学校
用務の業務委託が行われていることを知りました。
 まず、その内容を検討したものを下記します。


<学校用務の業務委託は愚の骨頂です!>
 市の開札資料では、例えば小学校7、中学校4のグループで、
86,922,000円。1校当たりの敷地と校舎の面積、児童・生徒数
の違いがあるので、一様には言えませんが、1校あたり7,902,000円
です。そのうち、業者経費は20%の1,580,400円。人件費は総額
で、6,321,600円。ただ、これは労働者本人に渡る給料とそれ以外
の法定福利費、作業着や消耗品、さらには検診費用やらも全部含まれて
いるのが普通です。
 ですから、3人雇えば、たぶん本人の給料は年収160〜170万円
くらいがいいところでしょうか。
 また、消費税を632,160円別に市は出しています。つまり、
業者委託した場合、消費税632,160円+業者経費1,580,400円
=2,212,560円が余計にかかることになります。
 同額で市(市教委)の直接雇用の非正規公務員を採用すれば、
大雑把ですが、労働者の給料は年収50万円以上高くすることが出来る
と思います。

 つまり、受託業者だけが増収になり、労働者の年収は下がり、さらには
不安定雇用化し、市は損得なしだけど、委託して「コストダウンした」という
見せかけの実績が「評価」されるという構造が見えてくるのではないで
しょうか。

 なお、書かれている通り、学校長、副校長が「業務委託仕様書」を業者
に渡し、その業者に雇われている用務員が主体的判断で、毎日の学校
用務業務のすべてを履行出来るとは考えられません。
 急にどこかが汚れた、豪雨が来た、生徒が物を壊した、など、副校長
のみならず教師や事務職員からも直接の指示を受けられない時に、本社
の上司にいちいち相談し、指示を仰ぐというのでしょうか。
 明らかに「偽装請負」となっているでしょう。

 「行財政改革」を論じる場合、
1)それにより「行政サービス」は向上あるいは改善するのか
2)コスト比較で経費削減となるのか
3)業務に従事している労働者の処遇は改善するのか
 という観点から検討することかと思います。
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2014年04月18日

理事長あれやこれや197〜なくそう!官製ワーキングプア大阪集会

 NPO法人官製ワーキングプア研究会の白石孝です。
 4月16日、大阪で標記実行委員会を開催し、第2回集会の
開催を決めました。
●期 日  2014年11月3日(月・祝)午前10時〜午後4時(予定)
●会 場  大阪市内(近日中に決定)
●内 容  午前:分科会と分散会を5つ前後設定
       午後:全体集会
       夕方:交流会
 詳細は、6月13日開催の実行委員会で決定し、お知らせしますが、
とりあえず、11月3日のご予定をお願いします。
posted by 官製ワーキングプア研究会 at 11:28| 報告 | 更新情報をチェックする

2014年04月13日

理事長あれやこれや196〜なくそう!官製ワーキングプア集会

 白石孝です。
 今年の「なくそう!官製ワーキングプア第6回集会」は、8月
30日(土)に開催することにしました。
 時間や内容など詳細は、4月30日の実行委員会で話し合う
ことにしています。
 とりあえず日にちだけ押さえておいてください。

 ところで、『公務員改革と自治体職員』(自治体研究社)という
本を贈呈していただいた。英国と日本の調査をふまえた研究者
の共著となっている。
 後日、書評を書きたいと思っている。
posted by 官製ワーキングプア研究会 at 15:49| 報告 | 更新情報をチェックする